本プロジェクトの構想が終わってほぼ一か月が経ちました。
ことのついでに、、、と 9R-59D を完全にパーツレベルに至るまで、分解し、清掃しました。
こうして改めて観ると、メイン・バリコンとスプレッド・バリコンの配置、コイルパックの配線の冗長さが気になりますが、構想のところで少し述べたように、本機が通信型受信機と言いながら実際には一般のゼネラルカバレッジレベルのものであるとすれば納得がいきます。
でもそれにしてはダイアルの周波数表示目盛りが必要以上に期待をそそるデザインです、、、、
今回は受信機の頭の部分、言い換えれば高周波・周波数変換・ローカル発振回路(RF、MIX、OSC)を 9R-59D をベースにして製作していきます。
ここはオリジナルでは 6BA6 という5極管が使われていますが、6CB6 や 6DK6 などそのまま差し替え可能な多くの球がありますので差し替えてその違いなどを楽しみたいと思っています。
次いで周波数変換部ですが、オリジナルの 6BE6 (7極管)から 6EA8 (5極管)に変更してみました。
6EA8 は5極・3極の複合管なので、3極管部は入力されるローカル発振信号のバッファーとして使い、ローカル発振には発振出力も大きく実績のある 6BE6 を3極管結合で使います。
回路図を右に示します。
左写真の右に示しておいたように、オリジナルでは
① RF 6BA6 7ピンソケット
② MIX 6BE6 7ピンソケット
③ OSC 6AQ8 9ピンソケット
ですが、前述のラインナップでは
① RF 6BA6 7ピンソケット
② MIX 6EA8 9ピンソケット
③ OSC 6BE6 7ピンソケット
にそれぞれ変更せねばなりません。
②はシャシー・パンチを使い 穴を大きくし、③は小さな7ピンソケット用のアダプターをアルミ板で作り、無事写真の左側のように仕上げました。
このようにして次回は中間周波回路となる予定ですが、RF_GainとAGCについての関連性を示しておきます。
RF_Gain に使う10kΩ Cカーブの大型ボリュームはもう入手は絶望的ですが、幸いジャンクボックスにあったものを使用できました。
AGCはAM、SSBそれぞれで有無を選択できるようにしました。
AGCはAM、SSBそれぞれで有無を選択できるようにしました。